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日本と中国 ‐「日中の架け橋」に期待すること‐
长沙明照日本语专修学院       2009-11-24 12:03:34
                                                            日本驻华大使馆   新闻文化中心主任  山田重夫公使

表紙
 皆さん、おはようございます。
 日本大使館の山田重夫です。今日は、通訳にも入ってもらいますが、日本語を勉強している皆さんですから、できるだけ、私の日本語をしっかり聞いて欲しいと思います。なるべく、ゆっくり話すようにしますので、がんばってください。
 さて、金曜日の夜から、ここ長沙では、「2009年湖南ジャパン・ウィーク」が開催されています。約30の行事が行われていますので、皆さんの中にも、いずれかの行事に参加した人が多いと思います。参加した人、手をあげてみてください。
土曜日に「黄興広場」で行われた「長沙日本祭」には、明照学院からもコスプレ・チームが参加していましたね。また、昨日行われた日本語コンテストにも、明照学院から4人の学生が参加し、全員が3位以内に入省。そして、見事1等賞を勝ち取った学生もいて、明照学院の実力を、他の大学の学生に見せつけていました。
今回の「ジャパン・ウィーク」は、日本から参加した80人を含め、約250人の日本人が参加し、北京以外の場所で開催するイベントとしては、これまでにない規模のイベントになりました。その内容も、日本の伝統文化からアニメ、ポップまで、また、文化のみならず経済分野での交流など、非常に幅広い内容になりました。
この「ジャパン・ウィーク」を通じて、多くの湖南省に皆さんに、日本についての関心を持ってもらう機会を作ることが出来たと思います。また、これだけ多くの日本人が、「ジャパン・ウィーク」に参加するためにわざわざ日本から参加してくれたのは、日本人が中国に対して持っている、非常に強い関心の表れです。彼らも、湖南の人々の熱意に触れ、温かい歓迎に観劇し、湖南、更には中国という国、そしてそこで暮らす人々についての理解を深めたと思います。
このように、「湖南ジャパン・ウィーク」は、大変大きな成功を収め、正に、日中友好親善関係の強さを感じる4日間になったと思います。
 しかし、日中間の相互理解、相互信頼の構築のためには、まだまだ努力が必要です。
 皆さんも、私も、日中両国の関係、そして日本人と中国人の関係が友好的で、緊密なものであって欲しい、という希望を共有していると思います。今日は、これから「日中の架け橋」としての活躍が期待されている皆さんに対して期待することについて、お話ししたいと思います。後で見るように、我々の仕事は決して簡単なものではありません。しかし、日中間の友好親善関係をますます強化する、という共通の希望を持った我々が力を合わせれば、必ず、ますます明るい日中関係の未来を開くことが出来ると思います。

日中関係:2000年の交流
 このように、中国の皆さんが日本に対して関心を持ってくださっている背景には、日中間の長年にわたる交流と、その結果として日中間にある文化的共通性があるのだと思います。
 文化の交流のうち、一番重要なのは、文字でしょう。言うまでもなく、我々は漢字を共有しています。私のように中国語が話せなくても、書いてある文字を見れば大体の意味は通じますし、筆談をすれば意思疎通も可能です。この漢字文化の共有が、日中間の最大の共通文化だと思います。この漢字も、一方的に中国から日本に来ただけではありません。19世紀、日本は多くの概念を欧米から受け入れました。それらのうちの多くは、アジアにとって初めての概念で、表現するための漢字が無かったものが数多くあります。当時の日本人が苦労して作った漢字の多くが、今や中国にも受け入れられ、中国語の一部になっています。漢字文化も、そういう意味で、日中両国が双方向で影響を与えあっている共通の文化ということが出来ると思います。
 また、中国から日本に伝わった仏教の影響力も、非常に強いと思います。今の日本人は、必ずしも日々仏教を実践している訳ではありませんが、仏教は、日本人の考え方に大きな影響を与えています。これは、実は、中国でも言えることなのではないでしょうか。
 相互理解に最も有効なのは、過去も今も、人の交流です。日本と中国との間には、古くは遣隋使、遣唐使といった時代からの交流があります。遣隋使、遣唐使は、中国から最新の中国文化や長安に集まった世界各国の文化を日本に持ち帰りました。中でも、遣唐使の熱意に動かされ、5回の失敗を乗り越え、6回目の挑戦で日本に渡り、律宗を日本に伝えた鑑真の功績は、今でも多くの日本人に強い印象を与えています。
 一方、中国から日本へも、多くの留学生が訪日しました。魯迅が日本で、藤野先生という生涯の師と交流した話は、皆さんも良く知っていると思います。孫文は、日本で結婚しました。
 このように、日中間には、2000年にわたり、文化面、人の交流の面で、強いつながりがあり、それが現在の日中関係の礎になっているのです。
現在の日中関係
 その礎の上に立つ現在の日中関係ですが、現在の日中関係は、近年になく緊密なものになっています。
 経済面では、日本にとって中国は、最大の貿易相手国です。中国にとって日本は、EU、米国に次ぐ貿易相手となっています。日中間の経済的な相互依存関係は、既に非常に高まっており、お互いに、相手がいなければそれぞれの経済が成り立たない状況になっているとも言えるでしょう。
 人の往来も非常に多く、今や年間500万人に近い往来があります。日本から中国へは、年間350万人近い人が来ており、中国は、今や、最も多くの日本人が訪問する国となっています。
 政治的な関係も、非常に緊密です。数年前は日中間の首脳の往来が殆どない時期がありましたが、昨年は1年間で首脳の往来が5回もありました。これは、前例のないことです。今年も春に麻生総理の訪中があり、10月には鳩山総理の訪中がありました。鳩山総理就任後、胡錦濤主席や温家宝総理との会見は、繰り返し行われています。また、年内に中国側の指導者の訪日も実施する方向で調整を進めています。
 このような政府間の緊密な関係を、最近、「戦略的互恵関係」と言っています。その詳細を説明することはしませんが、一言でいえば、日中両国の間には様々な共通利益があり、それらの共通利益のために日中二国間関係のみならず、アジアの問題や国際社会の問題に協力して取り組んでいこう、ということです。

安定した日中関係のためには
 このように、今の日中関係は、近年になく様々な面で緊密で、大変安定しているように見えます。しかし、本当にそうなのか、一見して受ける印象を余り過信してはいけないのではないか、そんな風にも思います。
 これは、ある日本の政治家が述べた言葉です。
 「国と国との関係において最も大切なものは、国民の心と心の間に結ばれた強固な信頼であります。この信頼を裏打ちする者は、何よりも相互の国民の間の理解でなければなりません。(在国与国的关系中最为重要的是国民间心与心之间坚固的信赖。支持这种信赖的最为重要的是国民间的相互理解。)」
「しかしながら、相手を知る努力は、決して容易な業ではないのであります。日中両国は一衣帯水にして2000年の歴史的、文化的つながりがありますが、そのことのみをもって、両国民が十分な努力なくして理解しあえると容易に考えることは極めて危険なことではないかと思います。(但是,努力去了解对方,绝不是件容易的事。日中两国一衣带水,具有2000年历史和文化的渊源。我认为,两国国民如果仅凭此便轻易认为不需足够的努力就可以相互理解的话是件极为危险的事。)」
「体制も違い流儀も異なる日中両国の間においては、なおさらこのような自覚的努力が厳しく求められるのであります。このことを忘れ、一時的なムードや情緒的な親近感、更には経済上の利害、打算の身の上に日中関係の諸局面を築き上げようとするならば、それはしょせん砂上の楼閣に似たはかなく、脆弱なものに終わるでありましょう。(体制和风俗都不尽相同的日中两国之间,更加需要这种自觉的努力。如果忘记这点,单想依靠一时气氛和情绪上的亲近感,甚至是经济上的利害,算计去构筑日中关系各种局面的话,终归只能像海市蜃楼一样脆弱不堪。)」
 まさに、この通りだと思います。日中間の友好親善関係をますます強化していくためには、相互の国民の間の理解と強固な信頼が必要です。実は、この言葉は、今から30年前、当時の大平正芳総理大臣が北京を訪問した際に述べた言葉です。30年前のこの言葉を、もう少ししっかり考えてみたいと思います。
日中両国の相互感情
 今年、「言論NPO」という日本のNPOと、中国の英字新聞「China Daily」が共同して、日中両国の世論調査を行いました。この世論調査では、日本と中国でそれぞれ、日中関係が重要と考えるかどうか、質問をしました。その質問に対しては、日本では82%の人が、重要であると答えています。中国では、更に多く、90%の人が日中関係は重要であると答えています。
 その重要な日中関係について、日中両国の国民は、それぞれ相手国に対してどのような感情を持っているのでしょうか。調査結果を見てみたいと思います。
 まず、日本での中国に対する感情です。
 いい印象を持っている人は、26.6%。
 それに対して、どちらかと言えばよくない印象を持っている人が、62.7%。
 更に、良くない印象を持っている人が、10.5%となっています。
 何と、日本国民の70%余りが、中国に対して良い印象を持っていないという、ショッキンクな調査結果になっているのです。
 中国人の日本に対する印象も見てみましょう。
 日本に対していい印象を持っている人は、32.6%。
 どちらかと言えばよくない印象を持っている人は、35.6%。
 中国に対してどちらかと言えばよくない印象を持っている日本人よりも少ないように見えますが、良くない印象を持っている人が29.6%もいます。
 中国でも、65%の人が、日本に対して良い印象を持っていないのです。
 これだけ重要と思っている日中関係であるにもかかわらず、お互いにいい印象を持っていない、というのは、大平総理の宿題が、まだまだ達成できていないことを示しています。
 今回の調査結果は、何かの理由で悪い結果が出た、一過性のものかと思うかもしれません。日中両国での共同世論調査は、これまであまりやっていないので比較することはできませんが、日本国内で長年行われてきた世論調査の結果を見ても、この相手国に対して良い印象を持っていないという状況がしばらく続いていることが明らかになっています。
中国に対する親近感の推移
 このクラフは、日本国内で行われている世論調査の結果です。青色が、親しみを感じる人の割合の推移。赤色が、親しみを感じない人の割合の推移です。2008年の結果を先ほどの日中共同調査と比べると、ほぼ同じ結果になっています。このように、経済的なつながりが強くなっても、人的交流が盛んになっても、政治的に緊密な関係になっても、国民の間の親近感が高まっていない、というのが、残念ながら世論調査の結果明らかになっているのです。

「相互信頼」を生み出すために
 では、相手を客観的にみて、相互に尊重し、相互理解を深めていくためには、何が必要なのでしょうか。相互理解、という場合、日本側の中国に対する理解、中国側の日本に対する理解と、双方向の理解が必要なのですが、ここから先は、中国側の日本に対する理解を深めていくためにはどうすればよいのか、という点に焦点を当てて話をしたいと思います。
 さて、では、相手を客観的に見て、相互に尊重し、相互理解を深めていくためには何が必要なのか。私は、まず、「心の通った」相互理解が必要だ、と言いたいと思います。
 相互理解のためには、表面的に相手国を見たり、相手国の物を好きになったりするだけでは不十分です。日本の物を好きな人たちは、沢山います。冒頭に見た富士山のような景色、新幹線、アニメ、ゲーム等を好きな「日本ファン」は沢山いるのです。重要なのは、皆さんのような「日中の架け橋」には、そのような「日本ファン」から一歩進んで、「日本の心」がわかる人になってもらう必要がある、ということです。「日本の心」が分かれば、「心の通った」相互理解につながります。
 「日本の心」が分かる、とはどういうことでしょうか。まず、皆さんには、日本の表面的な姿だけではなく、また、日本語を勉強するだけではなく、日本の歴史、文化、習慣等、日本についての幅広い知識を持って欲しいと思います。そうすれば、日本人の物事の考え方、習慣や行動の背景にある、「日本の心」が分かるようになると思います。皆さんが「日本の心」を理解し、色々な場面で日本人の考え方や習慣に配慮した対応を取れば、日本人はすぐに気付きます。そして、そのように「日本の心」を理解し、尊重している皆さんに対して敬意を払うでしょう。そこに、信頼感が生まれてくるのです。皆さんが「日本の心」を理解し、その理解に基づいて行動することによって日本人の信頼を勝ち取ることが出来る。すなわち、そこに「心が通う」のです。
 ここ明照学院では、日本語の他にも日本事情や日本新聞の読解、ビジネスマナー等も勉強していると聞いています。皆さんは、日本語の勉強だけでも大変だと思います。しかし、そこでとどまるのではなく、是非、日本の歴史や文化、物事の考え方などについても勉強してください。
 しかし、いくら勉強しても、日本人と異なる環境で育った人が、「日本の心」を完全に理解することはできないでしょう。ではどうすれば良いのでしょうか。「日本の心」が分かる人、すなわち、日本人に聞けば良いのです。何か分からないことがある時、困った時、率直に質問したり相談したりすることが出来る日本人の友人がいれば、百人力でしょう。
でも、皆さんは、なかなかそんな日本人の友人はできない、というかもしれません。そんな友達を作る機会はない、と思っていませんか。そんなことはないはずです。今回の「湖南ジャパン・ウィーク」に参加した人は、日本人と交流する機会があったと思います。また、ここ長沙には日本人も沢山いますし、明照学院は日本の提携校との交流活動も沢山やっていると聞いています。そのような交流活動で生まれた絆を大切にしてください。今や、一度電子メール・アドレスを交換できれば、その後はいつでも連絡を取ることが出来るはずです。偶然出会った絆を大切に育てていく、その努力が、「心の通う」ネットワークを広げていくことになるのです。
 このように、日中間には、「心の通った」相互理解を深めていく必要があります。でも、日本、中国の国民の多くが、「日本の心」、「中国の心」を理解することは、現実的には不可能です。だからこそ、「日中の架け橋」としての、皆さんに頑張ってもらう必要があるのです。日本人と中国人の間の接点は、沢山あります。その接点に、真の「日中の架け橋」である皆さんが入ることにより、普通の日本人と中国人の間の相互理解に、「心が通う」ようになるのです。単なる「日本ファン」を超えて、日中双方の心がわかる、「心の通った」相互理解を促進できる、本当の意味での「日中の架け橋」になって欲しいと思います。
協力を通じた信頼関係構築
 さて、そういうことで皆さんには、「使える日本通」、真の「日中間の架け橋」として、日中間の「心の通った」相互理解を深めるために頑張って欲しいと思います。しかし、「相互理解」が深まるだけでは、なかなか「相互信頼」にまでは進みません。
 私は、相互信頼を構築する上で一番重要なのは、共に何かに取り組み成功すること、だと思っています。スポーツのチームでもそうでしょう。最初はまったく知らなかった仲間も、同じスポーツのチームに入り、一緒に汗を流し、試合に勝ったり大会で優勝したりすれば、チームメートの間の信頼関係が構築されるでしょう。日中関係も同じです。共に何かに取り組み、成功する。その成功体験を積み重ねていくことによって、お互いにパートナーとしての認識が強まり、相互信頼が生まれてくるのだと思います。
 日中両国の政府は、このような考え方から、先ほど紹介した「戦略的互恵関係」の下で、アジアにおける協力や、国際社会における協力を深めていくことにしています。しかし、このような協力関係、成功体験の積み重ねは、政府間のみならず、民間レベルでも積み重ねていくことが出来ます。むしろ、民間レベルの協力、成功体験の方が国民にとって身近に感じられ、相互信頼を構築していく上で、近道かもしれません。民間企業同士の協力や、今回の「湖南ジャパン・ウィーク」で見られたような、湖南省や長沙市の関係者と湖南日本人会の間の強力といった草の根レベルの協力もあるでしょう。このような協力を積み重ねていくことによって、日本側には中国人に対する信頼感が、中国側には日本人に対する信頼感が生まれてくると思います。
 もちろん、このような協力関係を成功に導くためには、「使える日本通」、真の「日中間の架け橋」の役割が大きいのです。真の「日中間の架け橋」が携わる協力関係は「心の通った」相互理解に基づく協力ですから、成功の可能性が高くなり、信頼関係構築につながる可能性が高くなるのです。
 だからと言って、私はそんなに大きな仕事をすることにはならないだろう、と思っている人が多いのではないですか? そんなことはないと思います。先ほど言ったように、草の根レベルの協力の方が、国民にとって身近に感じられ、信頼関係構築により効果的である可能性が高いのです。日中間の経済的な相互依存関係は非常に高まっています。そのため、皆さんが、将来どのような職場で、どのような仕事についても、そこには日中協力の可能性が存在するはずです。皆さんは、「日中間の架け橋」なのですから、どの職場でもその能力を活用しない手はありません。
日本と関係のある企業で仕事をすることになるのであれば、日中協力の可能性は、常に身の回りにあるでしょう。でも、日系企業に勤務しない場合でも、協力の可能性は、常にあるのです。お店の商品に日本の商品を加える、ということもあるでしょうし、レストランで日本料理を出す、日本の食材を利用する、日本人のお客さんを大切にする、といったこともあるかもしれません。農業でも、日本の技術や機材を導入する、といった方法があるかもしれません。どこにでも、皆さんが明照学院で身につける、「日中の架け橋」としての能力を発揮できる日中協力の可能性があるはずなのです。
 ですから、皆さんには、今後どのような道に進んでも、常に日中協力の芽を探して欲しいと思います。それが、日中間の相互理解、相互信頼の構築に向けた一つのステップになります。そして、皆さんは、日中両国の関係、そして日本人と中国人の関係が友好的で、緊密なものであって欲しい、という我々の共通の希望の実現に向けた重要な役割を果たすことになります。更になりよりも、日中間の協力の芽を探し、それを上手く花開かすことが出来れば、「日中の架け橋」である皆さんに対する会社、社会の評価も高まるでしょう。
皆さんの活躍に、大いに期待しています。皆さんと力を合わせて、日中間の真の相互理解、相互信頼を構築していくことが出来る時、初めて、30年前の大平総理の宿題をこなすことができるのです。

共に作り出す日中相互信頼
 さて、既に1時間以上話しましたので、これで最後のスライドにしたいと思います。
 今日は、皆さんに対して、沢山のことをお話ししました。
 まず、皆さんも、私も、日中両国の関係、そして日本人と中国人の関係が友好的で、緊密なものであって欲しい、という希望を共有していること。
 そして、そのためには真の相互理解と、相互信頼の構築が必要であること。
 でも、そのような相互理解と相互信頼を構築することは、容易なことではないこと。
 その中で、「日本の心」を理解した真の「日中の架け橋」の役割は大きいこと。そして、皆さんが真の「日中の架け橋」になるためには「心の通った」日本理解を深めてもらう必要があること。
 そして、そのような「心の通った」日本理解を深めるためにも、日本語が非常に重要であること。
 更に、真の「日中の架け橋」として日中間の相互信頼を促進できるような人になったら、次は「日中協力の芽」を探して欲しい、ということ。草の根レベルの協力活動の成果を積み重ねていくことが、日中間の相互信頼の構築につながるということ。
 今日、最初に言った通り、日中両国の関係、そして日本人と中国人の関係を友好的で緊密なものにしていくという我々の仕事は決して簡単なものではありませんが、日中間の友好親善関係をますます強化する、という共通の希望を持った我々が力を合わせれば、必ず、ますます明るい日中関係未来を開くことが出来るはずです。
 そういう意味で、日中関係の未来は、次世代の「日中の架け橋」である皆さんの活躍にかかっているのです。今日、何回か言及した、30年前の大平総理の宿題を一日も早くこなすため、皆さんには大きな期待がかかっています。
 したがって、今日の最後のメッセージは、「共に手を携え、日中の相互信頼を構築したい」ということです。是非、真の「日中の架け橋」になれるよう、日々努力してください。期待しています。
 ありがとうございました。そして、がんばってください。

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